知識ゼロから最短でMARCH・関関同立に合格するための英語の勉強法4ステップ【大学入試】
こんにちは!西原塾塾長の西原陽介です。
このページでは、私が11年の試行錯誤の末に編み出した、知識ゼロから最短でMARCH・関関同立に合格するための英語勉強法を紹介します。
中学・高校と英語の勉強をサボり続けてきた昔の私のような知識ゼロの人でも無理なく続けられる勉強法です。
ちなみに、この英語の勉強法は、
- センター試験100/200点前後から180点前後へ成長(私)
- センター試験54/200点から共通テスト88/100点へ成長し、明治・法政・中央大学へ合格(2020年1~3月受験のYU君)
- センター試験136/200点から178/200点へ成長し、千葉大学へ合格(2018年1~3月受験のDK君)
- センター試験30/200点から200点満点へ成長(2017年1~3月受験のR.Sさん)
を生み出した、私以外にも実績のある勉強法です。
少し長いかもしれませんが、何を勉強するべきなのか、なぜその勉強をするべきなのか、勉強する時の注意点などなるべく全て解説したつもりです。
目次
この勉強法に必要なもの
この勉強法では次の5つを使います。
- 西原塾オリジナル基礎英文法テキスト
- 速読英単語 入門編
- 速読英単語 必修編
- コピー機
- 英和辞典
西原塾オリジナル
基礎英文法テキスト
私が運営している西原塾で使っているオリジナルの基礎英文法テキストです。
このテキストでは、
- 品詞 (名詞・動詞・形容詞・副詞・冠詞・前置詞)
- 五文型 (第一〜第五文型)
- to不定詞 (名詞・形容詞・副詞的用法)
- 分詞 (名詞・形容詞・副詞的用法[分詞構文])
- 接続詞・関係詞 (名詞・形容詞・副詞節)
という、英文を作る基礎英文法を完全解説しています。
このテキストを使って速攻で基礎英文法をマスターします。
これから英語を勉強する人を前提に作ったテキストなので、解説は細かく、かつ例文は文法に集中できるようなるべくかんたんな単語を使っています。
偏差値40台の中学生から「前に通っていた塾の教科書より分かりやすい!」と言われたこともあるテキストです。
このテキストは単体でも十分効率良いですが、西原塾オリジナルの『確認テスト』と『練習問題』を使うとより短期間で基礎英文法を身につけることができます。
もちろん確認テストと練習問題も公開しています。
なお、基礎英文法テキスト・確認テスト・練習問題は私の生徒指導から得たフィードバックを元に今後も改定していきます。
速読英単語・入門編
みなさんに用意してもらう教材2つ目は速読英単語 入門編です。
速読英単語は「単語を長文の中で読みながら覚えよう」という目的で作られている参考書です。
速読英単語には『入門編』『必修編』『上級編』があり、それぞれだいたい
- 入門編 → 高校入試レベル
- 必修編 → センター試験〜MARCH・関関同立レベル
- 上級編 → MARCH・関関同立〜早慶上智レベル
というレベル分けされた単語・文構造(文法)で書かれています。
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速読英単語・必修編
教材3つ目は速読英単語の必修編です。
文章レベルはセンター試験〜MARCH・関関同立レベルです。
ただし、必修編で使われている単語の9割程度が辞書無しで意味が答えられるだけの単語力があり、かつ1題が10分程度で読み終わるだけのスピードがあれば、早慶上智レベルでも合格ラインを十分越えられます。
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コピー機
上で配った確認テスト・練習問題や、速読英単語は原本に書き込むのではなく、印刷して何度も同じ内容を繰り返し解きます。
そのためにコピー機を用意してください。
高級なものである必要はありません。
↓私はこれを使っています↓
英和辞典
この勉強法では、単語帳を使わない代わりに知らない単語をどんどん辞書で調べてもらいます。
辞書はどれでも構いませんが、私のおすすめはスマホアプリ>電子辞書>紙の辞書の順です。
アプリ版辞書は電子辞書とくらべて見やすく、検索機能も使いやすいというメリットがあります。
英語学習において辞書は数百、へたすれば数千回使いますので、少しでもストレスフリーであるものを選びましょう。
「スマホだと遊んでしまうのが心配…」
という方は、中古で適当なiPhoneを買ってSIMカードを入れずに使いましょう。
アプリをダウンロードする時とアップデートする時以外はWiFiもオフにしてしまえば辞書専用端末として使えます。
ちなみに私はウィズダム英和・和英辞典をかれこれ10年以上使っています。
【ステップ1】基礎英文法を完璧にする
まずは英文を読むうえで必ず理解していないといけない基礎英文法をマスターしましょう。
『基礎英文法テキスト』に必要な文法が載っています。
テキストをすべて覚えましょう。
文法を覚えるための具体的な勉強方法
基礎英文法テキストは次の流れに沿って進めます。
- 1. テキストの内容を黙読・音読して暗記する
- 下の2と3を繰り返しながら少しずつ完成させていくので、最初から完璧に覚えようとしなくて大丈夫。
- 2. 確認テストを解く
- まずはテキストを見ないで解くこと。
思い出せなかったところや間違えたところをテキストで確認。
- 3. 練習問題を解く
- 知らない単語があるときは辞書を使って調べながら解く。
日本語で覚えた文法を実際の英文に当てはめて理解することが目的なので、最初はテキストを見ながら解いてOK。
- 4. 確認テスト・練習問題どちらも満点が安定して取れるようになるまで繰り返す
- 1回解いたからと言ってすぐ次に進むのではなく、同じ内容を満点が安定して取れるようになるまで繰り返すこと。
練習問題は段々とテキストを見ずに解けるようにしよう。
- 5. 次の単元へ
- これをテキスト1冊が終わるまで繰り返す。
テキストは1単元ごとに進めること
テキストの具体的な内容は別のページで解説するとして、ここではテキストを進める上での注意点を説明します。
テキストは1単元ごとに確認テスト・練習問題どちらも満点が安定して取れるようになるまで同じ内容を繰り返しましょう。
結構多いのが、確認テスト・練習問題を1回ずつやったら次の単元へ移るパターンと、「1日は名詞、2日は動詞、3日は形容詞…」と計画を立てて進めるパターンです。
ステップ1の基礎英文法は進行速度よりも定着度のほうが重要です。
ステップ1を焦って早く終わらせるよりも、ステップ1で時間をかけてしっかり基礎英文法を理解・暗記したほうが後々効率が良くなります。
基礎英文法で時間がかかっても、しっかり習得できていれば後で挽回できますので、焦らずしっかり理解・暗記しましょう。
【ステップ2】高校入試レベルの英文を読めるようにする
ステップ1の基礎英文法を、確認テスト・練習問題ともに全単元で満点が安定するようになったら、次はその基礎英文法を実際の英文を読みながら復習していく、ステップ2に入ります。
ステップ2では『速読英単語 入門編』という教材を使います。
速読英単語 入門編とはどういう教材か
速読英単語 入門編は過去に高校入試で出題された英文から一部抜粋したものが56題載っています。
ステップ1で学んだ基礎英文法がまんべんなく使われており、基礎英文法を終了した人がそれらを復習しながら英語の長文を読む訓練をするのに非常に良い教材です。
ステップ1では基礎英文法を1文につき1文法ずつ出題していました。
例えば『to不定詞』であればto不定詞だけが使われた英文を読んでいたはずです。
これはまずは各基礎英文法1つずつに集中し、それぞれの理解を深めてもらうためです。
ですが、実際の英文では文法ごとの分類はなく、1文に複数の基礎英文法が同時に使われていることが当たり前です。
速読英単語 入門編ではそうした実戦に近い文章を読むことができます。
入門編を通じて、基礎英文法が実際の長文ではどのように出てくるのかを知り、英文に慣れることがステップ2の目標です。
速読英単語の進め方
速読英単語は以下の流れに沿って進めます。
- 1. 英文に何の文法が使われているか構造を1文ずつ分析する
- 覚えていない・うろ覚えの文法は基礎英文法テキスト見ながらでOK。
下に参考例として生徒が読んだものです。
- 2. 分析を元に英文を1文ずつ和訳する
- 分からない単語は辞書を使って調べる。
付属の日本語訳は絶対に見ないこと。
理由は後ほど。
- 3. 1文ずつ出した和訳をつなげて、1題全体の和訳を出す
- 内容がつながらない文は1の分析からやり直す。
- 4. どうしても分からない文は放置せず、誰かに解説してもらう
- 学校の英語の先生、塾の先生、家庭教師の先生、知り合いの大学生など、英語が分かるのであれば誰でもOK。
- 5. 次の単元へ
- これを入門編が終わるまでの56題繰り返す。
英文をステップ1で覚えた基礎英文法を使って分析し、和訳を出しましょう。
基礎英文法テキスト・辞書を使いながらで構いません。
速読英単語 入門編を進める上で、2つ注意点があります。
1つ目は日本語訳は見ない
2つ目は読めなかった英文は必ず構造を解説してもらう
です。
《注意点1》日本語訳は見ない
速読英単語 入門編には日本語の全文訳が付属しています。
基本的に日本語訳は見ないで、自分の力だけで和訳を出しましょう。
分からない単語は辞書を使って構いません。
うろ覚えなら基礎英文法テキストを見ても構いません。
ですが日本語訳だけは見ないでください。
日本語訳を見ることには2つデメリットがあります。
- 「分からなければ日本語訳を見れば良い」という甘えが出てしまう
- 本来なら英文が読めた後に日本語訳が分かるはずなのに、日本語訳をもとに英文を読む癖がついてしまう
どちらも非常に大きなデメリットですが、特に2つ目の『本来なら英文が読めた後に日本語訳が分かるはずなのに、日本語訳をもとに英文を読む癖がついてしまう』は気づかないうちにあなたを蝕みます。
日本語訳があると、どうしても悩んだときに日本語訳をみてそこから使われている文法を逆算して読みたくなってしまいます。
当たり前の話ですが、英文を読んでいるときにはその文の日本語訳は分かりません。
英文だけを見て、基礎英文法を使って構造を分析し、自分でその文の和訳を作らなければなりません。
日本語訳を参考にして英文を読む勉強はあまり効果的ではありません。
『英文の構造が分かった後に和訳が分かる』という順番に慣れなければならないのです。
一通り和訳を出し終えた後に確認のために日本語訳を見るのなら大丈夫ですが、後述の通り元々読めなかった文は誰かに解説してもらう前提なので、答え合わせも自分以外の誰かに頼んだほうが良いです。
《注意点2》読めなかった英文は必ず構造を解説してもらう
読めなかった文は誰かに構造を解説してもらいましょう。
学校の英語の先生、塾の先生、家庭教師の先生、知り合いの大学生、誰でも良いです。
一般的な勉強法だとここで日本語訳を見ながら使われている文法を逆算して解くわけですが、上で話したように変な癖がついてしまいやすくなるためやめましょう。
速読英単語は単語の勉強にもなる
速読英単語 入門編で基礎英文法の理解を深めながら、単語も覚えていきましょう。
といっても別に単語の勉強をする必要はありません。
英文を読んでいて知らない単語が出てきたらその都度辞書で調べるだけです。
入門編はステップ3以降も並行して何度も読むことになるので、そのうち「この単語前にも見たな(調べたな)」と見覚えのある単語が増えていきます。
これが単語勉強になります。
入門編は高校入試レベルなので、最終的には知らない単語がゼロになることを目指します。
ステップ3へ移る目安
まず、最低でも1周は全文を分析して和訳を出しましょう。
その上で、
- 1題につき、10~15分程度で全文の構造分析・和訳が終わる
- 1題につき、正しく分析できなかった英文が0~1文
この2つがクリアできるようになったらステップ3へ移る目安です。
ただし、ステップ3移行後も入門編内で知らない単語・構造を説明できない文がゼロになるまでは並行してステップ2を続けてください。
1周目で分からないところを放置せず、テキストを読み返したり、解説してもらってしっかりと理解していれば、2周目以降はサクサク進められるはずです。
ステップ3の必修編と並行しても負担にはならないはずです。
もし負担に感じるようならそれはまだステップ3へ移行すべきではないという合図です。
裏技として、リスニングを聞きながらその速度に合わせて構造分析・和訳を出す訓練をするととてつもない超効率で勉強できます。
【ステップ3】大学入試レベルの英文を読めるようにする
ステップ2を通じて基礎英文法への理解がかなり深まったと思います。
もしかすると「英文が読めるようになってきた」と感じるかもしれません。
その感覚は正しいです。
実際に生徒を指導していて「お、この子英語力上がったな」と最初に感じるのはステップ2終了~ステップ3突入時であることが多いです。
まだ試験などの点数には反映されていないかもしれませんが、着実に英語力は高まっています。
MARCH・関関同立レベルまであと1歩です。
速読英単語 必修編とはどういう教材か
ステップ3では速読英単語 必修編を使います。
入門編が高校入試問題だったのに対し、必修編はセンター試験(現在の共通テスト)~MARCH・関関同立レベルの入試問題から一部抜粋したものが70題載っています。
入門編で基礎英文法を使って英文を読むことに慣れたわけですから、同じ要領で次は少しずつ大学入試レベルへ引き上げていきます。
必修編の進め方
ステップ2の入門編と全く同じです。
日本語訳は見ないで、自分の力だけで構造分析・和訳を出しましょう。
必修編でも引き続き基礎英文法テキストや辞書は使って構いません。
そして分からない文は学校の英語の先生、塾の先生、家庭教師の先生、知り合いの大学生、誰でも良いので解説してもらいましょう。
ステップ4へ移る目安
ほとんどステップ2の入門編のときと同じです。
まず最低1周は全文を分析して和訳を出しましょう。
ステップ4へ移る目安としては、
- 1題につき、15~20分程度で全文の構造分析・和訳が終わる
- 1題につき、正しく分析できなかった英文が0~1文
この2つがクリアできるようになったらステップ4へ移る目安です。
そしてやっぱりステップ4移行後も必修編内で知らない単語・構造を説明できない文がゼロになるまでは並行してステップ3を続けてください。
必修編もリスニングを聞きながらその速度に合わせて構造分析・和訳を出す訓練をするととてつもない超効率で勉強できます。
入門編と比べて難易度は高いですが、できるようになると早慶上智も十分狙える英語力を得られるのでぜひ挑戦してみてください。
ステップ4へ移る目安(高3・浪人生向け例外)
ただし、今回は上記の目安とは別に、受験を控えた高3・浪人生にはもう1つステップ4へ移る目安があります。
共通テスト終了後はステップ3の進行度に関係なくステップ4へ移行してください。
ステップ4では過去問を解くことになりますが、過去問には英語力を上げる以外にも、試験問題に慣れるという別の目的があります。
これに最低でも2週間程度はかかるため、1月中旬に行われる共通テスト以降はステップ4に移行してください。
もちろんこの場合も、必修編内で知らない単語・構造を説明できない文がゼロになるまでは並行してステップ3を続けてください。
【ステップ4】過去問を解く
必修編が基礎英文法テキストや辞書無しで8割以上読めるようになったらMARCH・関関同立はもう目の前です。
必修編ですでにMARCH・関関同立レベルの英文は読み慣れていますが、必修編では一部抜粋で短かったので、過去問で100%の長さに慣れましょう。
また、ステップ2・ステップ3とかなりの量の英文を読んできましたが、『読んだ英文に関する質問に答える』訓練はまだしたことがありませんので、それもここで行っていきます。
そして最後に単語選択問題や並び替え問題も仕上げていきましょう。
過去問の解き方
過去問は以下の流れに沿って解いていきます。
- 1. まずは普通に解く
- 基礎英文法テキスト・辞書は使わず、制限時間も本番同様に設定する。
- 2. 採点する
- 結果自体には一喜一憂しないこと。
- 3. 本文・問題文を全て構造分析し、和訳を出す
- 速読英単語と同じ作業。
基礎英文法テキスト・辞書を使ってOK。
制限時間も無視してOK。
- 4. 間違えた問題を全て解き直す
- 解答・解説を見ながら解き直すのではなく、3の作業で得た文法構造・和訳を元に解くこと。
- 5. 自力では解けないものを解説してもらう
- 特に「なぜその答えになるのか」を自分で見つけられない問題は必ず解説してもらうこと。
必須ではないけれど、取り入れると英語力が上がる作業
最初に触れたように、誰でも最初は『英語アレルギー』があります。
「難しそうだな…」
「面倒だな…」
と程度はどうあれ精神的に負担になっているはずです。
これが英語アレルギーであり、この精神的負担が体力と集中力を削ぐわけです。
この負担を少しでも減らすためには、受験勉強以外にも様々なところで英語を使って英語に『慣れる』必要があります。
当たり前の話ですが、英語は使えば使うほど、読めば読むほど、聞けば聞くほど上達します。
これは知識が増えるだけではなく、英語に『慣れる』ことも非常に大きな要素です。
ここでは英語に慣れるために、受験勉強に必須ではないけれど、取り入れると英語力が上がる方法をいくつか紹介します。
洋書(英語の小説)を多読する
まずは洋書を多読することです。
洋書は英語で書かれた小説のことです。
何を読んでも良いのですが、ここではOxford Bookwormsをおすすめします。
小説と聞くと難しく感じるかもしれませんが、Oxford BookwormsはStarterからStage6までの7段階のレベルに合わせて単語と熟語が制限された、英語学習者向けに作られた小説です。
自分のレベルに合ったものを選べば意外とサクサク読めます。
ステップ1で基礎英文法を覚えたら、ステップ2~ステップ4の合間に趣味としての読書感覚で気楽に読んでみると良いです。
洋書多読をするときには次の5点に気をつけてください。
辞書は使わない
洋書を多読するときは辞書は使わないでください。
分からない単語があるたびに辞書を見ていては1冊読み終えるのに途方もない時間がかかりますし、なによりも『気楽に』読むことができません。
洋書多読は受験勉強ではなく、あくまでも趣味の延長ですので、分からない単語は飛ばして構いません。
読めない単語は推測しつつ飛ばす
上と重なりますが、読めない単語はどんどん飛ばしましょう。
まず、洋書多読では本全体のあらすじが分かればOKです。
速読英単語のように1文ずつ構造と内容を理解する必要はありません。
「何書いてあるか分からないな~」と思ってもそのまま読み進めてみてください。
そのうち後に続く話の流れからなんとなく分かるようになります。
もし、分からない単語が多すぎてあらすじすら理解できない場合は難しすぎるレベルの本を読んでいます。
無理をせずに1レベル下の本を読みましょう。
“They””It”などの代名詞は中身を把握しながら読む
“They”や”It”などの代名詞を「彼ら」「それ」とそのまま訳してはいけません。
代名詞はすでに本文中に使われた名詞の代わりなので、必ず中身が存在します。
常に「この代名詞の中身は何だろう?」と考えながら読んで下さい。
本の内容を頭の中で絵にしながら読む
文を和訳しても、ただ文字を思い浮かべているだけでは中々内容は頭に入ってきません。
誰が何をしているのか、どんな場所にいるのか、登場人物の見た目はどんなか、など頭の中で絵を思い浮かべてください。
読んでいる本がつまらないと感じたら別の本を読む
繰り返しますが洋書多読は趣味の一環です。
趣味ですからつまらない本を我慢して読む必要はありません。
なるべく読んでいて楽しくなる、続きが読みたくなる本を選んでください。
英語で作文を書く
2つ目は英語で作文を書くことです。
作文は日記でも良いですし、ステップ2・3・洋書多読で読んだ本の感想文・要約文でも構いません。
英作文をすることで『この文法はどういう表現をするときに使うのか』を考えるようになり、基礎英文法の理解度が高まります。
非常におすすめの勉強なのですが、1つ注意点があります。
それは、必ず書いた文を添削してもらうことです。
誤った構造の英文をどれだけ書いても無意味なので、必ず書いた文は添削してもらってください。
英作文するときは次の3点に気をつけてください。
本などの文章をそのまま使わない
本文を抜き出して、つなげて作文をしないでください。
本文から一部単語を替えたり、減らしたりしてもダメです。
英作文は『どの文法を使えば、自分が言いたいことを伝えられるか』を考えることに意義があります。
本文を抜き出してしまうとこの作業がなくなってしまいます。
基礎英文法テキストを見ながらでも構わないので、自分の力で英文を作りましょう。
辞書は使わない
英作文でも辞書は使わないでください。
辞書を使いながらだとやっぱり時間がかかってしまいます。
この勉強法では、英作文はあくまでもおまけの勉強なので、あまり時間をかけずにサクサク書きましょう。
書きたい表現があるけど単語が分からない時は似た意味を持つ単語で代用しましょう。
例えば、「彼はやむを得ず~した」という文は”He had no other choice but~”と表現しますが、要は「彼は~しなければならなかった」なので”He had to~”で構いません。
語彙力を高めるのは大学に合格してからで良いです。
ステップ1~3で習っていない文法・単語は使わない
英作文の目的は、基礎英文法を自分で使ってみることでその理解をより深めることにあります。
英作文用に難しい文法や単語をわざわざ調べて使う必要はありません。
逆に、ステップ1~3で出てきたものはどんどん使ってください。
その他おすすめの方法
洋書多読と英作文以外にもおすすめの方法がいくつかあります。
全て私が個人的に試して効果があったものです。
- 携帯電話の言語設定を英語にする
- 洋画や海外ドラマを英語音声・英語字幕で見る
- YouTube等にある海外の有名人のスピーチやインタビューを見る
こうした方法で英語に触れる時間を増やし、英語に対する抵抗を減らしていきます。
コツは『1日中英語を目にする・耳にする』意識を持つことです。
ステップ1~4でも十分英語に慣れますが、こうした方法を休憩時間や通学時間などの細かい時間に取り入れることでより早く英語に慣れることができます。
ただし、あくまでもステップ1~4が最優先で、その他の方法は『おまけ』です。
余った時間に気楽に、肩の力を抜いてやってください。
ちなみに私はスティーブ・ジョブズが好きなので、iphoneの発表プレゼンとスタンフォード大学での卒業スピーチを何度もリピートしていました。
よくある質問
-
どういう勉強法ですか?
-
多くの試験で5~7割程度の配点を持つ、長文読解問題を得意とすることを目的とした勉強法です。
-
リスニングは勉強しないのですか?
-
基本的にリスニングは行いません。
理由は次の2つです。
- 共通テスト利用を除き、リスニングは出題されないこと
- リスニングを訓練しても長文読解力は向上しないこと
リスニング能力自体を向上させるための勉強は行いませんが、上で説明したように、リスニングをあくまでも勉強効率を上げるための方法の一つとして用いることはあります。
-
単語帳や熟語帳は必要ですか?
-
基本的に不要です。
速読英単語 入門編と必修編の単語や熟語がほぼ全て分かればMARCHの合格圏まで困ることはほとんどありません。
多少足らない部分があってもそれは過去問を解くことで身につけられるので、これとは別に単語や熟語専門の勉強をする必要はありません。
また、速読英単語や過去問は文章読解力と単語・熟語力を同時に鍛えられますが、単語帳・熟語帳では文章読解力は鍛えられません。
この勉強法では、同じ文章を繰り返し読むことで読解力を高めながら同時に単語力・熟語力を向上させます。
限られた時間の中で最大の効率を出すためにも一石二鳥を狙える方法を採用しています。
-
長文問題が苦手な理由を教えてください
-
大きく分けて3つあります。
- 英文の構造を理解していない
- 1文を読むスピードが遅い
- 英語アレルギーで思考停止している
1つ目は言い換えると『品詞』『五文型』『to不定詞』『分詞』『接続詞・関係詞』を理解していないということです。
英語が苦手な人は十中八九ここでつまづいています。(私もそうでした。)
和訳を単語訳からなんとなく想像するのではなく、英文を1単語も逃さず全てどういう文法が使われているのか説明した上で構造に基づいて和訳を出せるようにしなければなりません。
2つ目は『品詞』『五文型』『to不定詞』『分詞』『接続詞・関係詞』は分かっているが、どういう文法か思い出すのに時間がかかる状態です。
英語の試験はゆっくり考える時間がないので、文法は即答できるようにしなければなりませんし、英文法は「見た目は同じだが、使い方・和訳が違う」ものを判別することが多いのでこれも即答できるようにしないと読み終わりません。
3つ目は英語に対する苦手意識で思考回路が止まっている状態です。
基本的には1つ目と2つ目の理由で英語が苦手なので、上2つを解決した後にひたすら英文を読めばある程度は緩和されます。
-
速読英単語を読む時にスピードは意識したほうが良いですか?
-
意識する必要はありません。
まずは構造分析と和訳を正確に出すことを心がけてください。
最初は時間がかかると思いますが、読み進めていくうちに自然と速くなります。
-
早慶上智レベルを目指す場合でもこの勉強法は使えますか?
-
使えます。
早慶上智はMARCH・関関同立の延長線上にあります。
中にはステップ4で早慶上智の過去問を解いていた生徒もいます。
MARCH・関関同立の過去問で7割以上の正解率が安定するようになったら早慶上智の過去問も十分解けるはずです。
-
単語選択問題や並び替え問題が苦手ですがこの勉強法は使えますか?
-
『品詞』『五文型』『to不定詞』『分詞』『接続詞・関係詞』といった基礎英文法が完璧に使いこなせているか、長文読解問題が安定して解けているかによって変わります。
基礎英文法が完璧には使いこなせていない、長文読解問題が安定して解けていないなら単語選択問題や並び替え問題のことを気にする前に基礎英文法をマスターして長文読解を得意にすることが先決です。その場合はこの勉強法は非常に効果的です。
単語選択問題や並び替え問題はそのほとんどが長文読解でも使っている文法を題材としています。
長文読解では完成された英文を見て何の文法かを考えるのが、単語選択問題や並び替え問題では文法を使って自分で英文を完成させるようになるだけです。
長文読解問題が得意な人は単語・熟語と基礎英文法を高いレベルで身につけているわけですから、ある程度は単語選択問題や並び替え問題も解けるようになります。
まずはここを目指すのが効率的です。
逆に基礎英文法が完璧に使いこなせて、長文読解問題が安定して解けているならこの勉強法はあまり効果がないです。
長文読解対策が不要な分、単語帳や熟語帳を覚えたり、過去問の単語選択問題や並び替え問題だけを繰り返して特化させたほうが効率的です。
目安は共通テストなら8割以上、MARCH・関関同立の過去問なら長文読解問題で正解率7割以上です。
まとめ
以上が『知識ゼロから最短でMARCH・関関同立に合格するための英語勉強法』です。
何をするべきなのか、なぜするべきなのか、注意点などなるべく全て解説したつもりです。
ぜひこの勉強法であなたも逆転合格を掴み取ってください。
西原塾ではこの勉強法を私が生徒ひとりひとりにマンツーマンで指導しています。
オンラインで全国どこからでも授業が受けられます。
「自分ひとりで勉強するのは不安…」
「英文を解説してくれる人がいない…」
などお悩みでしたらぜひ一度相談してみてください。
資料請求やご質問などお気軽にお問い合わせください080-5456-2520受付時間 12:00 – 24:00 [ 土・日・祝日も受付 ]
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