名詞・動詞・形容詞・副詞・冠詞・前置詞をわかりやすく解説!【高校入試・大学入試】

前回のおさらい

前回の内容を簡単にまとめます。

  • 英文は単語訳だけではなく、文法訳も合わせて和訳する
  • そのためには、英文に使われている文法を論理的に分析する
  • 論理的に読むために必要な基礎文法は、五文型・品詞・to不定詞・分詞・接続詞・関係詞の6つ
    五文型と品詞が核で、他は外付けパーツ

文法解説について

なお、知識ゼロから最短距離で高校入試・大学入試レベルの英語を論理的に読めるようにすることを目標としています。

そのため、重要なところだけ細かく解説し、そうでないところは飛ばしたり簡略的に説明します。

品詞 ~英単語のジャンル分け~

五文型の各文系の説明に入る前に、五文型の分類に必要な品詞について先に解説します。

品詞とは、簡単に言えば英単語のジャンル分けです。

音楽にJpop・ロック・クラシック・ジャズなどの種類があるように、英単語にもいくつかの種類があり、英文内での使い方が異なります。

名詞・動詞・形容詞・副詞・冠詞・前置詞の6つを解説します。

名詞 ~モノの名前~

まずは名詞から解説します。名詞は基本的にモノの名前を表します。

文法的には固有名詞・可算名詞・不可算名詞の3つを覚えましょう。

種類定義
固有名詞人名・地名などの特定のモノの名前Ken, Yukari, Tokyo
可算名詞数(個数)を数えられるモノApple, pen, book
不可算名詞数を数えられないモノWater, bread

固有名詞

次にそれぞれの細かい特徴を説明します。まずは固有名詞からです。

固有名詞は人名・地名等の固有のモノの名前を表します。

文法的特徴は次の2つです。

  • 基本的に冠詞(a, an, the)がつかない
  • 先頭は常に大文字

可算名詞

次は可算名詞です。

可算名詞は数を数えられるモノを表します。

文法的特徴は次の2つです。

  • 単語の最後にs, esをつけて複数形にできる
    例: pens, buses
  • 単数形( s, es がない形)は単体では使えず冠詞(a, an, the)または所有格(my, your, hisなど)と一緒に使わければならない

可算名詞の単数形のルール

可算名詞の単数形には、単体では使えず、冠詞または所有格といっしょに使わければならないというルールがあります。

“pen”を例に説明すると、”I have pen.”は文法的に誤りで、次のように書く必要があります。

  • I have a pen.
    冠詞”a”があるのでセーフ
  • I have my pen.
    所有格”my”があるのでセーフ
  • I have pens.
    複数形なのでこのルールが適応されない

不可算名詞

次は不可算名詞です。

不可算名詞は数を数えられないモノです。

文法的特徴は次の2つです。

  • 複数形が存在しない
  • 文法上は単数形として扱う
    つまり”Water is~”や”Water comes from~”と書くという意味ですが、今は気にしないで構いません。

少し変わった名詞 ~代名詞~

固有名詞・可算名詞・不可算名詞とは別に、少し変わった働きを持っている名詞があります。

代名詞といいます。

代名詞はすでに使われた名詞を言い換えるために用います。

例えば、Yosuke is a soccer player. He is my friend.

この例文だとすでに使われている”Yosuke”を言い換えるために”He”が使われています。

代名詞は下の表を覚えてください。

丸暗記が苦手な人は無理せず、辞書代わりにこの表を見るだけでいいです。そのうち自然と覚えます。

意味主格所有格目的格所有代名詞
Imymemine
あなた
あなたたち
Youyouryouyours
Hehishimhis
彼女Sheherherhers
それItitsit
私たちWeourusours
彼ら
彼女ら
それら
Theytheirthemtheirs

代名詞の主格・所有格・目的格・所有代名詞について説明します。

聞き慣れない用語がありますが、あとで説明します。

  • 主格 ・・・ S(主語)に使うときの形
  • 所有格 ・・・ 持ち主を表す、名詞を修飾する形容詞として使うときの形
  • 目的格 ・・・ 目的語に使うときの形
  • 所有代名詞 ・・・ 物体とその持ち主をセットで表すときの形

動詞 ~動作・状態~

名詞の次は動詞を解説します。

動詞は動作・状態を表します。

動詞は自動詞・他動詞の2つを覚えましょう。

種類特徴
自動詞目的語を取らない
=直後に名詞がこない
be動詞, go, live
他動詞目的語を必ず取る
直後が必ず名詞
want, read, buy

目的語とは

目的語とは、「他動詞の直後に置かれる名詞」の別名です。

例えば、”I like UNIQLO.”という文章だと、likeが他動詞で、その直後にある名詞(固有名詞)のUNIQLOが目的語となります。

このように、他動詞の直後には必ず名詞が置かれます。

その名詞を目的語と呼びます。

助動詞 ~動詞の追加パーツ~

動詞とよく一緒に使われる品詞に助動詞があります。

意味は単語によって様々ですが、文法上は3つ決まりがあります。

  • 基本的に動詞の直前に置く
  • 助動詞を使うときは、後ろの動詞は原形になる
    ※原形…三単現のSや過去形などでスペルが変化していない元々の状態
  • 「助動詞+動詞=動詞」とまとめて1つの動詞として扱う

主な助動詞を載せておきます。

ここで丸暗記する必要はありません。

いずれ文章を読むようになったときに辞書で調べつつ覚えれば大丈夫です。

前置詞ニュアンス主な和訳例文
can可能~することができるHe can speak Japanese.
彼は日本語を話すことができる。
will未来の出来事~だろうI will graduate next year.
私は来年卒業する。
must義務・必要~しなければならないYou must post this letter today.
あなたはこの手紙を今日出さなければならない。
should義務・助言~すべきChildren should obey their parents.
子どもは親に従うべきだ。

形容詞 ~名詞の状態・性質~

次は形容詞です。

形容詞は名詞の状態・性質を表します。

形容詞自体は1種類しかありませんが、使い方が2種類あります。

  • 形容詞を単体で使う
  • 形容詞を名詞と一緒に使う(名詞を修飾する)
    この場合、「名詞+形容詞=名詞」とまとめて1つの名詞となる。

副詞 ~名詞以外の程度・状態~

次は副詞です。

副詞は名詞以外の程度・状態を表します。

副詞は形容詞とは異なり、基本的に単体で使用することはなく、動詞・形容詞・副詞・文全体のどれかを修飾しています。

そして、「副詞+形容詞=形容詞」のように、修飾先の品詞とまとめて1つになります。

まとめると次のようになります。

  • 副詞+動詞=まとめて1つの動詞
  • 副詞+形容詞=まとめて1つの形容詞
  • 副詞+副詞=まとめて1つの副詞(その後さらに修飾)
  • 副詞+文全体=まとめて1つの文

冠詞

次は冠詞です。

冠詞はa, an, theの3単語ありますが、大きく分けるとa, anの2つと、theに分けられます。

冠詞は常に「冠詞+名詞=名詞」と使い、まとめて1つの名詞となります。

冠詞 ~aとanの使用例~

a, anは可算名詞の単数形にのみ使える冠詞で、次に来る名詞の数が「1」だということを表します。

aとanの使い分けは”a”の次に来る名詞の先頭が“a, i, u, e, o”から始まっていれば”an”を使います。

冠詞 ~the~

次は冠詞のtheです。theは少し難しく、「話の流れで何のことか特定できる名詞」に使います。

日本だと「朝ご飯が白米・納豆・お味噌汁でThe 日本人って感じ」など、「いかにも~らしい」というニュアンスで使われますが、英語では基本的にこの意味は持ちません。

個数は問わないので、可算名詞の単数形と複数形、不可算名詞に使います。固有名詞には最初から特定できるので使いません。

最初は「1冊の本」という情報しかないので”a book”、2回目は「家に忘れた本」と追加情報が発生し、どの本か特定できるようになったので“the book”となります。

前置詞

品詞の最後は前置詞です。

前置詞は名詞の位置や動作の対象など、表すものが多く、一言で表現するのは難しいです。

ですが、文法的な使い方には1つ決まりがあります。

常に「前置詞+名詞=前置詞句」という組み合わせで使うことです。

そして前置詞句は必ず形容詞または副詞となります。

前置詞句については別のページで詳しく説明します。

主な前置詞をまとめました。

前置詞ニュアンス主な和訳例文
onモノの上~の上(に/で/の)I put a pen on my desk.
私はペンを机の上に置いた。
inモノの中~の中(に/で/の)I live in London.
私はロンドン(の中)に住んでいる。
from出発点~からI came from Japan.
私は日本から来ました。
at地点・ポイント~で・~にHe looks at the window.
彼は窓を見る(窓に目を向ける)。
to行き先~に・~へ・~に対してI go to London.
私はロンドンへ行く。
for行き先~に・~へ・~に対してI cook a meal for you.
私はあなたに食事を作る。

前置詞も表を丸暗記する必要はありません。

文を読むようになったら辞書で調べていけば大丈夫です。

登場回数が非常に多いので自然と覚えていきます。

さいごに

英語を論理的に読むために必要な品詞の知識はこれで全てです。

このページの知識があれば次回以降解説する五文型が理解できるようになります。

なお、西原塾では英語を論理的に読む方法を生徒ひとりひとりにマンツーマンで指導しています。

オンラインで全国どこからでも授業が受けられます。

「自分ひとりで勉強するのは不安…」

「英文を解説してくれる人がいない…」

などお悩みでしたらぜひ一度相談してみてください。

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