英語が苦手な子が戦略的にMARCHに入る方法

※【2017/05/23更新】
2018年度の立教大学の入試では、英語外部試験利用制度が変わりました。iBTだと55点でセンター試験85%扱いとなり難易度が上がってしまいました。また、外部試験の点数が1点単位で換算されるようになり、外部試験の点数でも優劣がつくようになったため、下記で説明した方法は使えなくなりました。

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今日は私立大学の新しい入試形式【グローバル方式】についてお話します。
もしかしたら一般入試より楽に上位私大に入れるかもしれません。

まずグローバル方式とは、私大入試の3教科(文型:国英歴/理系:数英理)のうち英語を英検やTOEFLなどの検定で代用する入試形式です。iBT◯点以上など出願資格があれば英語が免除されます。
※グローバル方式は立教大学の名称で、他にも「英語4技能試験活用方式」や「英語外部試験利用自己推薦特別入学試験」など学校によって様々な呼び方が有ります。最近設立されたTEAPに限定した「TEAP利用入試」もあります。以後「グローバル方式」で統一します。

グローバル方式の4つのメリット

  1. 試験科目から英語がなくなるので、受験勉強を他の2科目に集中できる。
  2. 基本的に出願資格以上は同列扱いなので、英語で点差がつかなくなる。
  3. 社会に出たら使わないと言われる「受験英語」ではなく、一生使える英語で大学入試を受けられるので、人生レベルで考えると無駄がなくなる。
  4. 多くの大学はグローバル入試の出願資格の方が一般入試より簡単。

1つ目のメリット:試験科目から英語がなくなるので、受験勉強を他の2科目に集中できる。

グローバル入試は英検・TOEFL・TOEIC・TEAP・IELTSを入試科目の英語の代わりとして受験できる形式です。(以後TOEFL iBTを中心に説明します)出願資格さえあれば、英語が試験科目から免除され、他の2科目(文型:国歴/理系:数理)で合否を決めます。

私大はセンター試験に比べてかなり多い勉強量が必要となり、例え3教科と言っても負担は重いです。それが2科目で済むというのは身体的・精神的負担を減らします。また、2科目に集中できるのでより効率良く勉強できるようになります。

2つ目のメリット:基本的に出願資格以上は同列扱いなので、英語で点差がつかなくなる。

グローバル方式は各大学ごとに定められた出願資格があれば全員英語が免除となります。例えば、法政大学はTOEFL iBT54点以上が出願資格となりますが、この54点を超えていれば何点であろうと皆同じです。全員英語が免除となり、残りの2科目勝負となります。

つまりiBT54点が一般入試合格点より到達しやすいなら、英語が苦手な子はグローバル方式にしたほうが有利となります。一般入試ではその得点で英語が得意な子と差が生まれるのに対し、グローバル方式ではボーダー以上は皆均一になりますから。

また後述しますが学校によっては出願資格が一般入試より大幅に簡単な場合があるので、グローバル方式は英語が得意な人向けだけではなく、英語が苦手な人でも戦略として有効に使えます。ただし、明治大学のように検定の結果によって残り2科目に加点がある大学もあるので、この場合は検定の結果も重要となり、やはり英語が得意な子が有利です。

3つ目のメリット:社会に出たら使わないと言われる「受験英語」ではなく、一生使える英語で大学入試を受けられるので、人生レベルで考えると無駄がなくなる。

基本的に日本の大学入試で問われる英語は社会で通用しない難しすぎる、古すぎる言い回しが出ていると言われています。それを表した言葉が「受験英語」です。

私は大学をレイクランド大学というアメリカの大学に通っていましたが、当時の教授(アメリカ人)が明治大学の入試問題を見て「僕でも読めない文や、分からない問題あるよ」と言っていました。僕も一時期台湾の人と働いていましたが(会話は英語)、受験で勉強したような文法や熟語は使いませんでした。

対してTOEFL iBTなどの検定は社会に出てから使う英語を前提としているので大人になっても使えます。留学や就職ではだいたいTOEFLが問われます。TOEFL iBTは大学入試と違い、スコアアップのための勉強がそのまま海外で生活する能力に繋がります。多くの人は大学に入ってからTOEFLの勉強をするので、それを大学に入る前から勉強しておける、その上大学入試に使えるというのはお得です。

4つ目のメリット:多くの私大はグローバル入試の出願資格の方が一般入試より簡単。

基本的にグローバル方式で問われる出願資格は一般入試より簡単です。私の経験だと、早慶上智一般入試>>G-MARCH一般入試>TOEFL iBT60点台≧日東駒専一般入試>iBT50点台≧センター試験8割という感じです。

私大、特にG-MARCH以上のレベルは英語の難易度がかなり高いので、実はTOEFL iBTの方が難易度は低いです。2つ目のメリットで言った「英語が苦手な人でも戦略として有効に使えます。」というのはこれが理由です。

つまりどういうこと?

簡単に説明すると、多くの私大が一般入試よりグローバル方式出願資格の方が難易度が低いので、英語が苦手な子はiBTやTEAPなどを受けて英語を免除にして、残り2科目を極めたほうが合格確率が上がるということです。

加えて、大学入試は「受験英語」というだけあって社会ではほとんど使わないですが、iBTやTEAPは大学入試と違い社会に出てからも役に立つ英語を勉強できるので、無駄になりません。

※上記の出願資格は2016/05/26に確認したものです。2016年1-3月に行われた試験の募集要項を用いています。出願時は必ず最新の募集要項をご覧ください。受験時に募集要項が異なる場合にも当方は責任を負いません。

オススメのグローバル方式は?

私がおすすめするのは立教大学のグローバル方式です。立教大学のグローバル方式は出願資格がTOEFL iBT42点以上とかなり低く、これは英語の基礎ができている高校生なら十分取れるレベルです。ちなみに西原塾では速い子なら3ヶ月程度で、遅い子でも6ヶ月あれば多くの子が到達できてしまいます。

G-MARCHは基本的に下から法政・青山・中央・明治・立教・学習院(中央は法学部は早慶上智レベル)なのですが、立教のグローバル方式の出願資格がiBT42点なのに対し、法政54点、青山57点、明治57-71(スコアにより加算有り)とG-MARCHのレベルが下の大学よりも立教大学は10以上低いiBTスコアで受けられます。加えて立教大学はグローバル方式が全学部で受けられるので文系理系問わず利用できます。

※上記の出願資格は2016/05/26に確認したものです。2016年1-3月に行われた試験の募集要項を用いています。出願時は必ず最新の募集要項をご覧ください。受験時に募集要項が異なる場合にも当方は責任を負いません。

※【2017/05/23更新】
2018年度の立教大学の入試では、英語外部試験利用制度が変わりました。iBTだと55点でセンター試験85%扱いとなり難易度が上がってしまいました。また、外部試験の点数が1点単位で換算されるようになり、外部試験の点数でも優劣がつくようになったため、上記で説明した方法は使えなくなりました。

西原塾ではiBT対策の勉強も教えています

西原塾ではiBTや最近新しく設立されたTEAPにも対応した英語勉強法で指導しています。具体的には洋書のリーディング、TEDやPodcastのリスニング、議題についてのライティング、そしてトークテーマに関するスピーキングです。

iBTやTEAPなどの検定試験ではこの4技能が問われますので、すべてに対応しています。もちろん大学入試も対策済みです。センター試験では9割以上も可能にします。

英語の勉強でお悩みならご相談ください。

お問い合わせ
お電話:070−4033−5879
Eメール:nishiharajuku@gmail.com

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